第1回:AI支援開発でわかった16のこと

AI支援で3000行のVBAシステムを構築した実録

第0回では、要件定義をしなかった結果、盛大に転んだ話をしました。そこから、BPMN図を描き、一度すべてを立て直し、AIを相棒にして開発を続けました。結果、3000行を超えるVBAシステムが完成しました。そして、その過程ではっきり分かったことが、16あります。

今回は、その全体像だけ。深掘りは、次回以降に譲ります。

要件定義・設計の話

BPMN図は、無料ツールでは足りない
プロとして出すなら、VISIOが必要でした。品質と説得力は、道具にも宿ります。

Before / Afterを短期間で描けるのは、経験の蓄積
図は、センスではなく履歴書です。

AIの「できないこと」(第2回で詳しく)

VBAを直接編集できない
AIは、Excelファイルを開けません。

フォームは自動生成できない
ユーザーフォームは、人が作る領域でした。

.basインポートで日本語が壊れる
コードは正しくても、文字は壊れます。

規模の壁(第3回で詳しく)

1000行を超えると、文脈が切れる
Claudeでも、Cursorでも、例外はありません。

階層化しない設計は、後で必ず詰む
最初から分けておく。これは鉄則でした。

ツール選定の現実(第4回で詳しく)

Copilotは、専門性が逆に制約になる
Excel特化が、足かせになる場面もあります。

総合的には、Cursorが一番ちょうどいい
日本語設定に癖はある。それでも、現場では強かった。

VSCodeは、開発者向け
便利。でも、誰にでも向くわけではありません。

AIの限界(第5回で詳しく)

スケジュール管理を任せると、事態が悪化する
記憶が苦手な相手に、記憶が必要な仕事を任せてはいけない。タスク管理は、ASANAの仕事でした。

運用ノウハウ(第6回・第7回で詳しく)

仕様AIと開発AIは、分けた方がうまくいく
Claudeは仕様。Cursorは実装。

GドライブRAGは有効。でも、整理が地獄
効果はある。代わりに、覚悟が要ります。

プロンプトをテンプレート化すると、続く
AIの記憶は、仕組みで補うものです。

選定哲学(第8回で詳しく)

Gドライブを選んだのは、流れを見たから
OneDriveでも、Dropboxでもなかった。

最終的にClaudeを選んだ理由は「事実ベース」
GPTも、GEMINIも使った。それでも、最後は設計思想でした。

次回へ

この16個は、どれも机上の空論ではありません。全部、実際に詰まり、悩み、手を動かした結果です。

次回予告:第2回 AIにできないこと——3つの技術的制約
「AIに任せれば楽になる」そう思っていた頃の自分に、一番読ませたい回です。

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